ぎっくり腰 【急に腰に激痛が走る】

西洋では「魔女の一撃」と呼ばれています。こんな固有名詞があるほど有名なのがぎっくり腰です。急に重いものを持ち上げたり、くしゃみをしたりしたときに、腰痛が急にはじまります。ときに歩けないほどの痛みを伴うことがあります。ぎっくり腰は通常、数日で痛みが引き、あとに症状が残ることもありませんので安静にしていればたいがいのものは治るでしょう。10日たっても治らない場合は専門医の診断が必要かもしれません。

脊椎炎 【脊椎を細菌が襲う】

脊椎や椎間板に細菌が感染して引き起こされる腰痛です。脊椎カリエス、骨髄炎、(良性の)骨の腫瘍、椎間板炎などがあります。主な治療法は、「脊椎カリエスが安静、抗結核剤投与、手術。骨髄炎が抗生物質、手術、コルセット固定。骨の腫瘍が、レントゲン検査、手術。椎間板炎が抗生物質、コルセット固定、手術。」です。神経に感染症が及ぶと重い合併症を発症する危険があり、障害を残す可能性もあります。

骨粗しょう症 【加齢に伴い、骨が弱くなった女性に多い】

年齢を重ねるにつれて骨がもろく折れやすくなってしまう状態が骨粗しょう症です。軽くぶつかっただけなのに骨折してしまった場合や腰痛のためレントゲンを撮ってみたら腰椎がつぶれていた場合など、骨粗しょう症の疑いが非常に強いです。骨がすかすかになってしまい、入院治療が必要な場合もあります。ご高齢の方で、たまに腰の骨や背骨が痛くなったり、身長が縮んだ方なども骨粗しょう症の可能性がありますので、気になる方は病院の診察を受けたほうがよいかもしれません。

椎間板ヘルニア 【足の痛み 腰痛の代名詞】

何日も足がしびれたり、歩行が困難な気がするなどの場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。椎間板ヘルニアは腰痛よりも脚の痛みやしびれ等の症状に特徴があります。有名な病気ではありますが、治療対象となるような椎間板ヘルニアは少ないです。ちなみに、ヘルニアとは、組織が本来あるべき位置から飛び出している状態を指します。また、椎間板ヘルニアだからといって必ずしも治療に手術が必要とも限りません。

変形性脊椎症 【脊椎の老化が原因】

脊椎とは背骨のことです。加齢にともない、背骨を構成する一つ一つの骨(椎体)が変形していったものです。実は、変形性脊椎症は病気というよりも加齢現象といえますので、あまり深刻に考慮する必要はないのかもしれません。骨には痛みを感じる神経はほとんど存在しないので、骨の変形が周囲の神経を圧迫するなどして初めて痛みなどの症状となって現れます。痛みを感じない場合も多々あります。

脊柱管狭窄症 【長時間ドライバー、デスクワークの方に多く見られます】

麻痺やしびれを併発することもあり、ご高齢の男性に多いのが特徴です。脊柱管とは、背骨の後ろにある神経の通っている箇所で脳うからの脊髄神経がこの管の中を通過しています。脊柱管は、生まれつき広い人、狭いひとがいますが加齢につれて狭くなっていくことが一般的です。もっとも多いのは60歳以上の男性です。歩行障害、下肢の激痛の場合は脊柱管を広げるための手術が必要になります。腰椎が不安定な場合、固定術も視野にいれます。

脊椎・脊髄腫瘍 【わずかな痛みが麻痺や激痛に変化していく】

かすかに腰が痛い、しびれていると思っていたら、気づけば激痛に変化していた。このような自覚症状を訴えるかたが多くいらっしゃいます。良性のものと悪性のものがありますが、腰椎に発生するものには良性のものが多いことが特徴です。悪性の場合は転移の可能性が高いと考えられます。腰椎にできる腫瘍は小さいときには自覚症状がほとんどなく、大きくなったときに神経を圧迫し激痛により自覚されます。ゆえに、症状を自覚するようになってからだと良性でも手術を必要とすることもあります。

前屈障害型・伸展障害型の腰痛 【前屈時あるいは反り返ったときに痛む】

腰を前に曲げると痛むものと後ろに曲げると痛むものに腰痛は分けられますが、前にかがむと痛むものを前屈障害型腰痛、または屈曲型腰痛と言われます。腰痛の多くは前屈障害型のもので、主な原因は不自然な姿勢、動作です。前かがみのときの腰痛は骨粗しょう症で腰椎がつぶれたケース、腰椎椎体・椎間板炎などの感染症でも同様になりますがここでは省きます。前屈障害型腰痛は人も物後ろの大腿二頭筋の緊張が原因です。仰向けに寝て膝を曲げて枕などで固定し、しばらく安静にします。痛みが軽減したら、マッサージやストレッチをしつつ温め、緊張を解いていきます。

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